綱引きロープの取扱いには注意が必要です。 運動会の定番として、また各種イベントで使われる綱引きロープですが、非常に強い負荷のかかるものですので、その取扱いには注意が必要です。綱引きロープを事故無くご使用いただくために、下記の項目を考慮した取扱いをお願いいたします。 開梱時などのロープの引き出し方 綱引きロープは小さく巻き上げた状態で出荷されますが、これを引き出していただく際に注意が必要です。 不用意にロープを引き出し、キンク(写真1)した状態でロープを引くと、ヨリのバランスがくずれてストランドキンク(写真2)が生じて元のヨリに戻らなくなり、ロープの引張り強度が40~80%程度低下しますので非常に危険です。 キンクの状態にならないように十分に注意してロープを引き出してください。 写真1 キンク この状態で絶対に引っ張らないでください。 写真2 ストランドキンク 使用人数の目安 綱引きロープを安全ご使用いただくためには、材質と太さに対する使用人数長さに対する使用人数を考慮する必要があります。■ 材質と太さに対する使用人数の目安材質太さ小学生中学生高校生・一般麻30mm85人以内60人以内50人以内36mm120人以内80人以内65人以内38mm130人以内90人以内75人以内45mm180人以内120人以内100人以内50mm240人以内160人以内130人以内ポリプロピレン30mm170人以内120人以内100人以内36mm200人以内150人以内120人以内38mm220人以内160人以内130人以内ポリプロピレン(クロスロープ )36mm200人以内130人以内120人以内38mm220人以内150人以内140人以内45mm300人以内220人以内200人以内■ 長さに対する使用人数の目安イラスト例に示す通り、競技者の前後の間隔を1m取り、左右の競技者が横並びにならないようにずらしながらポジションを取ることが重要です。 保管上の注意 保管方法によってはロープの強度が急速に低下し、破断の原因になることがあります。以下の項目にご注意いただきまして、正しい保管をしていただきますようお願いいたします。風通しの良い場所で保管し、カビや湿気を避け腐食に十分ご注意ください。地面に直接置かず、スノコの上や巻取器に巻きつけて保管してください。ロープが濡れた場合には陰干しし、乾燥させてから保管してください。水洗いは絶対にしないでください。 安全点検 (財)日本体育施設協会が示す綱引きロープの耐用年数は2年ですが、これはご使用環境・保管状況により大きく異なります。安全にご使用いただくためには定期点検が不可欠ですので、ささくれ・ほつれ・磨耗が無いか、キンクや腐食が無いかなどを少なくとも(財)日本体育施設協会が示す3ヶ月ごとに確認してください。